鍵盤男子(大井健/中村匡宏)Q&Aインタビュー!

繊細かつダイナミックな音楽を奏でるピアニスト、大井健(おおいたけし)とあらゆるジャンルの音楽を自在に表現する作曲家、中村匡宏(なかむらくにひろ)によるピアノユニット鍵盤男子

超絶技巧を駆使した高速連弾や観客と一体となるコンサートが人気を呼び、クラシックホールを中心に女性層から既に圧倒的な支持を得ているお二人ですが、11/29アルバム『The future of piano』でメジャーデビュー。同時にハイレゾ配信もスタート!

moraではデビューアルバムの配信を記念して大井健さんと中村匡宏さんに今訊きたい質問に答えて頂きました。お二人の魅力が伝わる内容になっていますので、是非アルバムとともにお楽しみください!

 


 

――お互いの印象やプレイヤーとして人として尊敬している所を教えてください。

大井 いつ寝てるの!?!? 常に新しいことを学ぼうとしている姿勢に尊敬する。

中村 どんな破天荒なことを提案してもクラシックピアニストのフィジカルな力で説得力を持ったまま演奏してくれるところ。つまりは真面目なのにアヴァンギャルドなところ。

 

――『The Future of Piano』には「Don’t Look Back In Anger」や「Creep」など洋楽の名曲が収録されていますがカバー選曲の基準を教えてください。

大井 個人的に大好きな曲の中から、知らない人でも耳馴染みのある名曲をセレクトしました。特に「Creep」は演奏できて嬉しい!

中村 挑戦です! 姉の好きなアーティストがオアシスでした。姉の好きなアーティストというのは、何かまだ自分には早いっていうのがあるのですが……つまり挑戦ということです!!

 

――お二人はソロでもピアニストとして活躍されていますが、今回デュオならではのレコーディングで苦労した点などあれば教えてください。

大井 むしろ苦労したことはなかった。最初から最後まで楽しくやれた!

中村 なかったです。取り上げてお話しするならば、仲が良く、音を寄せる(似せる)ことにも相当慣れているので、どれがどっちの音かわからなくなる時があり、後々編集の時にわからなくなって困るというのはありました。

 

――今作『The Future of Piano』はハイレゾでも配信されます。ハイレゾ音源ならではの聴きどころポイントを紹介してください。

大井 より生演奏に近い音質で、迫力を楽しんで欲しいです!

中村 日本的な音と西洋の音の絶妙なバランスをぜひハイレゾの高音質で!!臨場感!!

 

――お二人はプレイはもとよりイケメンデュオとして女性の人気が非常に高いですが、そんな女性ファンに向けて好きな女性のタイプをピアノの曲に例えてもらえませんか?

大井 モーツァルト「ピアノソナタK.576第二楽章。慈愛深くてあたたかい人が好きなんです。

中村 ジョン・ケージ「4分33秒」。寡黙な人が好きなので。4分33秒楽器の音を鳴らさないという曲なんです。もしくは……一柳慧「ピアノ音楽第6」。何事も力尽きるほど全力な方が好きなので、クラスターとグリッサンドによる出来るだけ速く、できるだけ大音量で、身体的、精神的に力果てるまで……といった曲です。

 

――お二人が選ぶおススメピアノアルバムをご紹介いただけませんか。

大井  Keith Jarrett『ザ・ケルン・コンサート』。ただひたすらにカッコいい。夜のドライブにぜひ。

 

試聴・購入 [AAC]

試聴・購入 [FLAC]

試聴・購入 [DSD]

 

大井 あと、Glenn Gould『Bach: The Goldberg Variations, BWV 988 (1981) – Gould Remastered』。クラシックピアノアルバムの世界遺産。自由闊達なリズムと対位法にハマります。

 

試聴・購入 [AAC]

試聴・購入 [FLAC]

 

大井 最期に折角なのでマニアックなものを一枚。 ヴラディーミル・ホロヴィッツ(バルビローリ指揮)『ラフマニノフピアノ協奏曲第三番』。ホロヴィッツの「ラフ3」の中でも最も希少かつエキセントリックな演奏が魅力です。(残念ながらmoraでの配信はありませんでした)

 

中村 僕はCDを聞くより、楽譜を見て聴くほうが好きなのであまりCDを聞かないのですが、ご紹介するのであれば……Maurizio Pollini『シェーンベルク:ピアノ作品集』。何色の血が流れているのだろうというキッカリ感が魅力です。

 

試聴・購入 [AAC]

 

中村 あとこの二枚! 大井健『Piano Love』『Piano Love II』

これはいい!!演奏はもちろんですが曲がいい!特にPianism-drive-という曲がいい! 作曲家は誰だろう!?(笑)

 

試聴・購入 [AAC]

試聴・購入 [FLAC]

 

試聴・購入 [AAC]

試聴・購入 [FLAC]

 

――鍵盤男子のお二人、ありがとうございました!

 


 

11/29配信 デビューアルバム

鍵盤男子「The Future of Piano」

天才×奇才が織りなす超絶技巧の高速ピアノ連弾!
作曲家とピアニストがタッグを組んだ異色ピアノ・デュオ 『鍵盤男子』、
待望のメジャー・デビューアルバム発売!

試聴・購入 [AAC]

試聴・購入 [FLAC]

 

<収録楽曲>
1. the future of piano
2. power toccata
3. bolero
4. 言わなきゃよかった、なんてちっとも思ってないくせに・・・
5. sad smile
6. don’t look back in anger
7. pink elephant
8. pomp and circumstance
9. creep
10. viva la vida
11. spiral switch

 


 

鍵盤男子 Profile

新しい時代の到来を告げる“作曲家とピアニスト”のふたりが新感覚ピアノデュオ『鍵盤男子』を結成。

超絶技巧を駆使した高速連弾や観客と一体となるコンサートが人気を呼び、今、クラシックホールを中心に女性層から圧倒的な支持を得ている。
2014年、アルバム「Bon Voyage」をリリースし、初めての全国ツアーを行う。現在は「ピアニズム」という新しいコンセプトを提唱し内外の著名人からの賞賛の声も多く、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のパフォーマンスはフランスを代表するピアニスト、フィリップ・ジュジアーノ氏に激賞された。
大井健のソロ活動と中村匡宏の1年間の留学期間を経て、2015年12月に「TOKYOピアニズム宣言」を発表、再始動。